乳児ホームからのお知らせ

嬉しい再会

先日、数年前に乳児ホームを退所したお子さんが、移動先の職員さんと一緒に遊びに来てくれました☆

乳児ホームにいた頃に使っていたお部屋やお風呂、ベッド、その子専用のお洋服やオモチャを入れていたロッカーなどを一緒に見ながら、当時のお話をしました。

最初にお部屋に入るとき、恥ずかしそうに俯いていた姿がとても小学生らしく成長を感じ、

でもふとした表情などは乳児ホームにいた頃と変わらない部分もあり・・・

可愛らしく思う気持ちと、懐かしく感じる気持ちとで、胸がいっぱいになりました。

 

乳児ホームに到着するまでの車内で見ながら来てくださったと聞いた、退所時に本園からお渡ししたライフストーリーブックとアルバムは、

「何度も見ています」と言ってくださった通り、お渡しした時よりもボロボロになっていました。

それがとても嬉しく、涙が出そうになるほどでした。

 

退所する子どもを送り出すときは、離れるのが寂しい気持ちと、アルバムやライフストーリーブックの作成などに追われ、心身ともにせわしない日が続きますが

何度も見てくれていることが伝わるアルバム・ライフストーリーブックを見て、実際に生い立ちの整理の中で大切に使っていただいていることを知り、

ライフストーリーワークの中の大事な部分を担う仕事をしているということを改めて実感しました。

 

様々な事情があり乳児院で暮らしている子どもたちですが、いつか大きくなって自分自身の人生を振り返った時に、

【こんなに愛されて育ってきたんだ】ということが伝わるようなライフストーリーブックなどを作り、1人ひとりに届けていきたいですし、

本人の記憶には残らないかもしれませんが、日々の養育の中でもそういう気持ちを込めて大切に、丁寧に、子どもたちと関わっていきたいと思います。